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エルゴスタートの仕組みとエンジンのかけ方
蓄力式エルゴスタート編

STIHL エルゴスタートはエンジン始動時、従来のスターターシステムで発生するピーク力(最大引き戻し力)がスターターグリップに伝わらないので、ロープを引く時のゴツゴツ感がありません。

STIHL エルゴスタートにはアシスト式と蓄力式の2種類の方式があります 。
ここでは「蓄力式」について説明します。

*蓄力式エルゴスタート搭載機種:
MS 181 C-BE, MS 211 C-BE, MS 230 C-BE,
MS 231 C-BE, MS 250 C-BE, MS 251 C-BE,
MS 271 C-BE, MS 291 C-BE, BR 450 C-EF, BR 800 C-E

アシスト式エルゴスタートの仕組みとエンジンのかけ方はこちらをご確認ください。

STIHL エルゴスタートの原理  

スプリング(2)付きスプリングハウジング(1)と2個のドライバー(3)がロープローターとクランクシャフトの間に取り付けられています。
スターターロープを引くと圧縮工程でピストンに働く力(圧縮圧力)によってスプリングが巻かれます。

巻かれたスプリングの張力がピストンに働く圧縮圧力よりも強くなると、一気にクランクシャフトを回転させ、エンジンがかかります。
従来のエンジン始動と比較すると、半分の力でエンジンがかかります。
また、スターターロープを引く速度も従来より60%軽減されます。

蓄力式エルゴスタートのエンジン始動方法

畜力式エルゴスタートはエンジンの始動に必要な力(クランクシャフトを回転させるのに必要な力)を蓄えます。そのため、スターターを引くタイミングとエンジンが始動する(クランクシャフトが回転する)タイミングにずれが生じることがあります。

蓄力式エルゴスタートは2種類の方法(スターターロープの引き方)で始動できます。

・始動方法 その1

アシスト式エルゴスタートの始動と同様に、スターターロープをゆっくりと、エンジンが「ブルン」と回転するまで引きます。

・始動方法 その2

スターターロープを短いストロークで、エンジンが回転するまで数回連続で引きます。

蓄力式エルゴスタートの始動方法(スターターの引き方)は以下動画を参照してください。