チェンオイルとSTIHL Eマチックシステムの画像
製品情報

チェンオイルとSTIHL
Eマチックシステム

チェンソーを使用するとき、エンジンを動かすために燃料は必ず必要ですが、もう一つ必要な物があります。それは、チェンオイルです。

チェンオイルはガイドバーとソーチェンの潤滑に必要ですが、オイルならなんでもいいというわけでなく、専用のオイルを使用する必要があります。その理由をおさらいしましょう。

また、チェンオイルのラインアップ、STIHL Eマチックシステムも併せてご説明いたします。

チェンオイルに求められる主な性能

その1 粘着性

木を切断するときソーチェンは、時速70kmから90kmでガイドバーの回りを走っています。粘着性が低いとソーチェンがガイドバー先端で折り返した時に遠心力でチェンオイルが飛ばされてなくなってしまいます。オイルがない状態でチェンが動くことは避けなければなりません。

その2 低温流動性

チェンソーを使用するシーズンとしては冬です。冬は当然寒いです。一般的にオイルは気温が低いと固まって水飴状になる場合があります。水飴状になるとチェンソーからオイルが出なくなるなど、しっかり潤滑させることができなくなってしまいますので、低温でも固まらず流動する必要があります。

その3 低公害性

基本性能としては、その他減耗性、洗浄性、防錆性、冷却性が必要になりますが、ここでもう一つ付け足したいのが、低公害性です。

チェンオイルはチェンソーで木を切断する際に必要ですが、残念ながら使用後に回収することができません。つまり、山や使用した場所に捨ててしまっている状況と言えます。その状況を考えると少しでも環境負荷の少ないチェンオイルを選択したほうが良いのは言うまでもありません。間違っても廃油などは使用しないでください。

環境負荷の少ないチェンオイルとしては、STIHL バイオプラスチェンオイルがございます。このチェンオイルはナタネ油から作られていて、21日間で93.8%が地中の微生物の働きで分解されるので環境負荷が少なくなっています。

チェンオイルラインナップ

大きく分けると鉱物油ベースと植物油ベースの2種類があります。スチール純正チェンオイルに使用しているベースオイルは、環境負荷が少なく低温流動性が優れているオイルを使用しています。

下記がチェンオイルラインナップと対応温度の図です。また、STIHL シンセプラス、STIHL バイオプラスの対応温度はオールシーズンです。

STIHL Eマチックシステム

STIHL チェンソーの特徴として、チェンオイルの吐出量が少ないということが挙げられます。それは、少ないチェンオイルの量でもしっかりとガイドバー、チェンを潤滑できるシステムがあるからです。

それが、Eマチックシステムと言われるオイルポンプ、Eマチックガイドバー、オイロマチックソーチェンの3つを組み合わせることで構成されるシステムです。

チェンオイルの消費量を従来と比べて最大50%低減したシステムで、チェンオイルの無駄がないようにEマチックガイドバーに充填されます。
ガイドバーの溝内のランプ(オイル溜め)に溜まったチェンオイルをオイロマチックソーチェンがかき出し、しっかり潤滑できるように、ドライブリンクに溝や穴、無数のくぼみがあります。
吐出量が調整可能なオイルポンプはEの位置で使用することで50%低減している位置になります。

また、STIHL 純正ガイドバー、ソーチェンは全てEマチックシステム対応です。購入される際にEマチックシステム用のバーチェンと指定する必要はありませんのでご安心ください。

チェンオイルの使用量が少ないということは、環境に優しく、お財布にも優しいので、ぜひSTIHL チェンソーと純正チェンオイルをご使用ください。